お金の始まりと仕組み・お金の創造
08/22/2024
世界の金の採掘量・埋蔵量ランキング
08/27/2024
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金 ゴールドの価値

  • 希少性と地球上の埋蔵量: 金 ゴールドは地球の地殻中に非常に少量しか存在していません。今まで人類が採掘してきた金の総量は約19万トンです。現在、年間約3,000トンのペースで採掘されています。地球の地殻に存在する金の埋蔵量は、約5万トンから15万トンで約0.004 ppmの濃度でしか存在していません。また、海水にも0.0005ppmという非常に薄い濃度ですが金が含まれています。地球上の海水すべての量で考えると、約50億トンもの金が海水から抽出できるのですが、実際の採掘可能な量は限られています。
  • 採掘と精製の難しさ: ゴールドを採掘するプロセスは非常に手間がかかります。鉱山から金を取り出すには、大規模な設備や高い技術が必要です。さらに、金を精製する過程でも化学的な処理や高温処理が必要であり、莫大なコストもかかります。
  • 永久的な性質: ゴールドは酸化や腐食しないため、他の金属に比べてその価値が失われにくい性質を持ち、長期間保存することができます。その腐らない金の性質を応用した化粧品や治療法、金箔を使った製品も多いです。日本の金箔の多くは純金ではなく、金に微量の銅と銀が混ぜられた合金で、その多くは石川県金沢市で作られています。
  • 文化的な側面: 金は古代から人類にとって特別な意味を持ち、貨幣や装飾品として重宝されてきました。エジプト王朝やツタンカーメンなどの金の装飾は有名です。神秘的な性質を持つ金は、宗教的な儀式や王族の権威の象徴ともされています。
  • 安全資産として: ゴールドはインフレや通貨の価値が下がる際の安全資産として認識されています。金融危機などの不安定な時期において、投資家はゴールドに資金を移すことが一般的です。
  • ゴールドの電気伝導率: ゴールドは電気伝導率が非常に高く、電子機器や半導体などに使われることも多いです。しかし、通常は貴金属としての価値が強調されるため、実用的な面についてあまり知られていないことが多いです。

面白いゴールドの性質

  • ゴールドの周波数と共鳴: ゴールドは”音楽的な共鳴”を持ち、特定の周波数で振動することがあります。音波や電磁波などの波動を通じて相互作用する性質もあります。一部の研究者は、ゴールドが音波に対する反応を利用して新しいタイプの音楽や音響技術を開発できる可能性があると考えています。
  • 金を延ばしてみると: 金を叩いて薄く延ばすと、1㎡(縦1m横1m)まで広がります。その厚さは0.0001mmと超極薄です。また、金を伸ばして作った糸(金糸)を、わずか1グラムの金を細く長く延ばしていくと、その長さはなんと”2.8km”にもなります。

宇宙におけるゴールド

  • 宇宙におけるゴールドの起源: ゴールドは超新星爆発や中性子星(ニュートロン星)の合体の過程で生成されると考えられています。AU金などの重元素は宇宙の星や惑星に散らばり、その結果として地球上にも金が存在しています。金の形成プロセスは非常に高エネルギーの現象に依存しており、これが宇宙における金の供給源となっています。最近の研究では、中性子星同士の合体によっても金が生成されることが示されています。
  • ビッグバンと元素の生成: ビッグバンが起こった後、最初に生成された元素は水素とヘリウムが主であり、金のような重い元素はこの段階では存在していません。AU金などの重い元素は、星の内部での核融合反応を通じて生成されます。
  • 星の進化と超新星: 中程度の質量の星が寿命を迎え、超新星として爆発する際、その中心部で生成された重い元素(鉄や金など)が宇宙に放出されます。このプロセスは、金が宇宙に存在する主要な方法の一つです。
  • 地球への到達: 宇宙空間で生成された金は、惑星が形成される際に、微小な塵や隕石として地球へと降り注ぎました。その結果、地球の地下に金が蓄積されることになりました。


現代の天文学や宇宙探査によって、宇宙の様々な場所で金が発見されています。金はただの金属以上の物質であり、宇宙の進化と人類の歴史を結びつける重要な要素となっています。